- 2014-12-20
CINEMA4Dのバージョンを使い方で選ぶ
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CINEMA4Dとひとくちに言ってもバージョンがいくつかあって、購入の時に「どれを選んだらいいんだ…」と迷う事があります。
どのバージョンが用途に適しているのか
を迷わないように、解説しておきたいと思います。
CINEMA4Dのバージョンと価格
CINEMA4Dのバージョンは現在4つあります
それぞれ
- CINEMA 4D Prime R16 ¥112,000
- CINEMA 4D Broadcast R16 ¥208,000
- CINEMA 4D Visualize R16 ¥256,000
- CINEMA 4D Studio R16 ¥480,000
(2014年12月現在)
こうなっていて、下位バージョンと最上位バージョンでは実に36万8千円もの差があります(開き過ぎですね…)
バージョンによる機能の違いはMAXONのホームページに記載がありますが、初心者にはいきなりチンプンカンプンな用語ばっかり…
CINEMA4D Prime
CINEMA4Dの下位バージョンCINEMA4D Prime(プライム)
基本的なモデリングツールはどのバージョンでも同じものを持っているので、モデリングを始めたい人にはオススメです。以前のバージョンではフォトリアルを作るためにも必要なグローバルイルミネーションが入っていませんでしたが、現在のR16にはグローバルイルミネーションも使えるので
CINEMA4Dを試したい
という方には良いと思います
ただし、一歩進んだアニメーションや後から説明するMoGraph(モーグラフ)が使えないので、そこだけがネックです。
たまにキャンペーンがあって、PrimeからBroadcastやStudio等へのアップグレードが出来るときがあるので、取り敢えずCINEMA4Dの世界を体感したい方にはいいと思います
CINEMA4D Broadcast
CINEMA4D Broadcast(ブロードキャスト)
Broadcastとは放送関係の事を言い、その名の通り、放送関係(テレビ番組のタイトルアニメやモーショングラフィックス等)のCGを作る上で最適なバージョンです。
このバージョンではCINEMA4Dの最も優れた機能(と思います)MoGraphが使えます
MoGraphは
オブジェクトを効率よく配置して、簡単にアニメーションさせる事ができます
MoGraphで作った動画はインターネットでたくさん見られると思いますが
とにかく凄い!機能です
MoGraphの使い方の講座も製作予定で、AfterEffectsCCに付属しているCINEMA4D LITEでもMoGraphが一部使えます(CINEMA4D LITEの使い方講座)
このバージョンを使えば、アニメーションにも強いので、かっこいいアニメーションをつくろうと思う方にはオススメです。
CINEMA4D Visualize(ビジュアライズ)
CINEMA4D Visualizeは俗にいう建築用に特化したバージョンです
主にレンダリング関係や、ライト関係がPrimeバージョンから進化した感じです。
建築用に芝生のマテリアルを作れたり、IESライトというものを使えたりします
しかし、決定的なデメリットとして前述のMoGraphが使えないというのがあります
MoGraphは強力な複製ツールにもなりますから、例えばビルの1階を作って上に複製していくとかいう使い方が出来ません。私は建築でもMoGraphは必要だと思うので、Visualizeはかなり特化した用途だと思います
CINEMA4D Studio
CINEMA4D Studio(スタジオ)は最上位バージョンであり、CINEMA4Dの全ての機能が使え
物理演算のDynamics(ダイナミクス)やSculpt(スカルプト)も使えます。
このバージョンを買えれば一番いいのですが、機能比較を見て、どうしても必要な機能が無い限りは選ばなくてもいいと思います
結果一番オススメのバージョンは?
用途によりますが、私がオススメするバージョンは
CINEMA4Dを試したくてモデリングを主に考えるなら=Primeバージョン
MoGraphを使ってアニメーションを中心にやりたいなら=Broadcastバージョン
がいいと思います。