- 2017-10-24
カラーグレーディングについて
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カラーグレーディングソフトとして有名なDavinciResolveと
AdobePremiereProでLumetriエフェクトを使ってグレーディングをするとどう違うのかを検証してみました。
V-Logと標準での階調の違い
まずは、比較としてV-LogLとスタンダード画質での違いを見る。
Log撮影に関しては詳しく説明しませんが、標準よりも豊かな階調を残した撮影が出来るものという感じです。
カラコレ前提の形式なので、Logで撮影するとコントラストの低い画になります
スタンダード画質で撮影したものがこちら
V-Logで撮影したものは明るく白飛びした部分に階調が残っているのが分かると思います。
これがLogで撮影する利点だと思います。
メーカーから提供されているRec709のLutを当てるとV-Logで撮った物が
こうなりますから、Logで撮ってLutを当てると言うのがスタンダードで撮るより私は好きです
Lut(ラット)とはカラコレの情報を詰め込んだファイルみたいな感じで、PremiereやDavinciでも使うことが出来るものです。
DavinciResolveによるカラーグレーディング
では実際にDavinciResolveでグレーディングしてみて違いを検証したいと思います
グレーディングの方法はいろいろなところにチュートリアルがありますので、割愛して
昼を夜に変えたようなグレーディングをしてみます
明るい窓とか考えずに撮っているので、完全な夜には出来ませんが、Davinciでグレーディングするとこんな感じです
ちなみにノードは3つ足しています。
DaVinciResolveはカラーグレーディングのソフトだけあって、こういう作業がかなりやりやすいです。
PremiereProでのグレーディング
次に、同じようにPremiereProでグレーディングをしてみます…
PremiereProでグレーディングを行うときはLumetriエフェクトを使いました
Rec709のLUTを当てた後にグレーディングをしてみます
まあ結果は分かると思いますが、Premiereでは限界がありますね…
どう頑張っても私の技術では暗闇の画にしかなりませんでした…
DaVinciからLUTを書き出してPremiereに当ててみる
次にDavinchi側から先程のLutを書き出して
PremiereでLumetriエフェクトを使ってあててみます
DaVinciからLutの書き出しはグレーディングしたものを出しています
そしてPremiereでLutを当ててみると…
こんな感じでDavinciでグレーディングしたものとかなり似たような感じのものになります
DaVinci ResolveとPremiereの比較
最後にDaVinciでグレーディングしたものとPremiereでLUTを当てたものを比較してみます
ほとんど違いは無いですが、こうしてみると、PremiereでLUTを当てたものは
画面右側が濃くなっています。
実はDavinciでのグレーディングでは、後ろのドア部分が暗すぎたので
画面右に明るくなるようにグラデーションの補正をかけています
これです。このグレーディングがLUTに反映されていないのか、PremiereでLUTを当てたときは
若干色味が変わってしまっています
まとめ
カラーグレーディングとしては、やはりDaVinci Resolveを使うほうが楽ですね
Premiere単体でグレーディングするには、難しすぎるという印象。
最低でもDavinchiでLUTを作ってPremiereで当てるというのが良いと思いました。
ただ、意図したようにLUTには書き出せていないようなので
一番良いのはDavinciで仕上げることだと思いますが
DaVinci単体で編集も仕上げるのはどうなのかなと…
私のやりかたとしては、Premiereで編集は仕上げる
そのタイムラインを持っていってグレーディングはDavinciで仕上げる
まだ完璧にPremiereのタイムラインを持っていくことが出来ていないので
そこら辺もいろいろテストして記事にしたいと思います