- 2018-10-09
MoGraphアニメーションのベイク
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以前、アニメーションのベイクは紹介しましたが
以前紹介したベイクはダイナミクスのベイク方法であり、MoGraphで作成したようなダイナミクスアニメーションはベイク出来ませんでした
MoGraph講座ではBroadcastのバージョンでも使えるように
SteadyBakeというプラグインの力を借りて、MoGraphアニメーションを焼き付けていました。
しかしCinema4D R20からはプラグインの扱い方が変わったので
R20以降はSteadyBakeでの焼き付けが出来ません
そこでXpressoを使ったベイク方法を紹介しようと思います
1.Mographオブジェクトを複製して編集可能に
MoGraph講座で説明します
MoGraphオブジェクトはXpressoで参照する為必要なので
MoGraphオブジェクトを複製して編集可能にします。
編集可能にするとヌルオブジェクトの中には複製されたオブジェクトがたくさん入っているはずです
2.MoGraphタグを削除してXpressoタグを追加
MoGraphのタグは邪魔になるので、削除して代わりにXpressoのタグを追加
Expressoのタグを追加したら、Xpresso編集で必要なノードを作成します
3.XpressoによるMoGraphアニメーションの受け渡し
MoGraphを複製して編集可能にしてExpressoを追加したら、いよいよXpresso編集にうつります
やる事は簡単に言うと、複製されたオブジェクトの階層をMoGraphのインデックス番号と照合して
各インデックス番号の動きを複製されたオブジェクトに受け渡す
という感じです
ややこしいですが、ようは
「MoGraphのアニメーションを他のオブジェクトに引き渡す」という感じです
必要なノードとポートは画像を参照してください
1.Xpresso>繰り返し>階層ノード
2.Xpresso>一般>オブジェクトインデックスノード
3.モーショングラフィックス>データノード
4.複製したヌルオブジェクトをXpressoに放り込んで
オブジェクトノードとグローバルマトリクスノードを追加
5.元となるMoGraphのオブジェクトをExpressoに放り込んで
オブジェクトノードを追加
6.それぞれのポートを画像のようにつなぐ
これで再生をかけると、MoGraphのアニメーションが複製したオブジェクトに引き継がれているのが
わかると思います
4.MoGraphアニメーションの焼き付け
次に、複製されたヌルオブジェクトの中にあるオブジェクトを全て
タイムラインウィンドウに放り込みます
この時、アニメーションウインドウの表示がアニメーションエレメントのみになっていると
オブジェクトが表示されないので
「アニメーションエレメント表示はOFFにしておきます」
あとは、タイムラインでオブジェクトを全て選択して
ファンクションにある、オブジェクトのベイクをするだけです
ベイクを選択するとオプションウインドウが開きますので
コピー作成はOFFにして、全てのパラメータをベイクします
5.ベイク完了後
ベイク完了後はXpressoのタグが残っているとだめなので
タグを削除し、元となったクローナーも削除します
※MoGraph講座では球体オブジェクトもベイクしているので
元となったクローナーは残したまま、球体オブジェクトも同じ工程でベイク後に削除すればOK
球体オブジェクトのベイクはデータノードをグローバルマトリクスにします
アニメーションを確認して、ダイナミクスによる動きが気に入らなければ
コマンドZで戻って、ベイクし直せばOKです。
Expressoの関係で1フレーム目に変なキーが打たれてしまっていたので、私は削除しました
※追記 Expressoの優先順位を「初期」にすると、1フレーム目のキーがなくなりました
これで無事、R20以降のバージョンでもMoGraphのアニメーションを
ベイクすることが出来たと思います
MoGraph講座では、次の工程でテクスチャ固定なんかもやっていますが
その方法も次回ブログにしていきたいと思います
テクスチャを固定する方法も紹介しています
CINEMA4Dのアニメーションを学ぶならこの講座がオススメ